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高速道路無料化と京都議定書の矛盾 高速道路無 …

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2011年02月11日 Q.質問
高速道路無料化と京都議定書の矛盾 高速道路無料化で、マイカーを使っていろいろなところに旅行などをする人が多くなってきたとは思うのですが、自動車はほとんど環境に影響を及ぼします。京都議定書ではCO2削減目標で6%の削減を目標にしているようですが、むしろ増えていますよね? 少しでもCO2を減らすべきと自分は考えます。 そこで自分が考えたのは、高速道路無料化を全て廃止し、鉄道などECOな乗り物への支援金を出すべきだと思います。 たとえば、東京から札幌まで、現在は航空機が多くのCO2を排出しながら運航していますが、新幹線が開業すれば、多くの旅客が新幹線に移ると思います。リニア中央新幹線も、大阪まで開通すればシェアが完全に近く新幹線が獲得できるはずです。 まだ中学生で、選挙権も無く無力で政治もほとんどわかりませんが、少しでも環境問題を緩くしたいと思っています。 皆さんの案などお待ちしております。
2011年02月18日 A.回答
中学生としては難しいことを真剣にお考えのようで、感心しております。 鉄道輸送でCO2の排出量を減らせるとお考えのようですが、実際には簡単なことではありません。 運輸業界から排出されるCO2の多くはトラック輸送によります。トラックからの排出量を減らさなければ解決にはなりません。しかしトラック輸送から鉄道輸送に切り替えることはたいへん難しいことです。 貨物列車は当然線路を使って貨物駅にまでしか荷物を運べません。港・工場・倉庫・市場・商店が貨物駅に接していることはめったにありません。いったんトラックに荷物を積み込み、貨物駅で貨物列車に積み替え、目的地近くの貨物駅で再びトラックに積み込んでから目的地へ向かわなければなりません。この間、少なくとも2度の積み替え作業が必要になり、よけいな時間と費用がかかってしまいます。しかも、鉄道はダイヤがあらかじめ決まっているので、送る側や受け取る側のスケジュールに合わせることができません。ところがはじめからトラックで運べば、目的地まで運転手1人で運ぶことができまし、時間もある程度自由に変更できます。費用もはるかに安くすみます。 なお、CO2削減という点からみれば、鉄道よりも時間がかかるものの船で運ぶほうが効率的です。 次に、人が移動する状況も考えてみましょう。 たとえば一人で東京から大阪まで移動するときは新幹線を使う人が大半です。大体2時間30分で14050円です。ところが、中学生以上のこども2人がいる4人家族が移動するときには56200円もかかってしまいます。ところがこの間を高速道路をつかってマイカーで移動すれば、移動時間は6時間以上かかってしまいますが、料金は割引なしでも3割程度と安く済み、荷物を運ぶのも楽です。家族の人数が多いほど、車で移動するほうがトクになってきます。 日常的な移動についても考えてみます。東京・大阪以外では、通勤や買い物にマイカーを使わなければならないような地域ばかりです。大都市から離れるほどその傾向は強くなります。バイクや自転車では悪天時には大変ですし、バスや鉄道で移動できる範囲はごく限られています。便数・本数も大都市とは比較になりません。 公共機関のもつ、こうした欠点を補助するためには、天文学的な費用がかかってしまいます。 次に、鉄道を充実させることがエコかどうか、それも本当に正しいかどうか考える必要もあります。リニアの建設が話題になっていますが、現在の計画では南アルプス国立公園という場所を通ることになっています。貴重な自然が残された場所ですので、そこに長いトンネルを造れば大きな自然破壊につながりかねません。トンネルをたくさん造れば、地下水の流れに大きな悪影響をおよぼしてしまいます。新幹線を伸ばすときにも、大きな自然破壊が発生しかねません。また、乗客の少ない地方では、鉄道よりもバスのほうがエコで便利になることもあります。それに鉄道建設には莫大な費用がかかります。日本の国家予算は大幅な赤字です。それでも高齢化が進んでいるため、福祉や医療に大きく割かなければなりません。教育や防衛にも予算をつぎ込まなければなりません。そして環境問題には温暖化以外にも様々なものがあります。鉄道の建設はそれらと比べてどのくらい重要なのかを考えなければなりません。 輸送業界からのCO2を削減するためには、移動手段を変えることよりも、まちづくりのあり方、地産地消の推奨、流通のあり方などを考え直して移動の回数を減らすあるいは短くする方法を考えることが重要かもしれません。
 
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