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フェアトレードの矛盾点を教えてください。
フェアトレードに関するQ&A・質問
フェアトレード に関するQ&Aを掲載しています。
環境ビジネスQA
2010年09月06日
Q.質問
フェアトレードの矛盾点を教えてください。
2010年09月21日
A.回答
フェアトレードというのは、本質的にグローバリゼーションの強要であって、千年単位で考えると普遍的ではない思想、論理の押し付けになっている。 雇用者と被雇用者の関係の様に明確な弱者救済の理念が尊ばれるのは問題ないが、女性の自立支援、子供の労働力としての側面を排除、というのは文化圏が異なる人達に一元的な文明の貴賎を申し渡しているのも同じだ。男女平等、子供は労働よりも勉学に励むべし、この思想は最近のものであって、最近の正義に過ぎない。誰が考えても分かる事だが、子供が労働者として雇用される背景には、無責任な親や資本階級とのヒエラルキー以上に、「貧困」がある。 貧困を撲滅していないのに、子供の労働を禁じる事に何の意義があるというのか?これを独善ではないと言い切れる根拠は何なのだろうか?言い換えるとフェアトレードは途上国の発展を助けなければならないのではなく、先進国は途上国にも先進国と同じ倫理を求めている。 これが一点。次がフェアトレードのマクロ経済学的な矛盾。フェアトレードが定める「適正な価格」というのは、実は存在しない幻想だ。 適正な価格か否かというのは、市場経済におる神の見えざる右手によって支配されている。 ここに倫理という競争原理の不純物を加味する事は不公平に他ならない。カカオの様に組織的な搾取が認められるケースもあるが、これも非難すべきは弱者を虐げる事ではなく、独占による市場の私物化にある。 市場の私物化によって市場統制が為され、労働力を不当に廉価で購買する事が引起こされたのであって、非難されるのは市場の独占だという論理にも正当性はある。適正な価格というのは、「需要」と「供給」のバランスによって導かれるものであって、需要を高める為の営業活動に励む、供給をコントロールして適性な対価を得る行動、これらも重要な因子である。 これらを無視して弱者救済を最優先するならば、それは適正な価格を破壊する行動に他ならない。最後にフェアトレードの宣伝と購買意欲フェアトレードの商品が巷に溢れる事は全く意味が無い。 意味があるのはフェアトレード精神に満ちた商品を消費者が選択する事にあり、それによって世界が望まれる社会に近付く循環ができる事にある。しかしフェアトレードマークの有無を謳う事と、フェアトレードの商品を製造する事は同じではない。 わざわざフェアトレードを謳わなくとも、殆ど全ての商品は適正な価格で作られ、適正な価格で販売されているからだ。ここでフェアトレードマークを付けたがるのは、もっと売りたいからに過ぎない。 フェアトレードで満ちた社会を目指すのではなく、自分がもっと儲かる為にフェアトレードと言っているだけだ。 こういう利己主義の正当化に利他精神であるフェアトレードが使われている現実がある。私は製造の現場の人間だし、自分が製造する商品は「フェアトレード」精神に富んだ商品だと自負している。しかし、世間では「フェアトレードマーク」のついた商品こそがフェアトレードの商品だと勘違いしている。 だからと言ってフェアトレードマークを自分の商品に付ける気にもなれない。 それは私にとって非常に欺瞞だし、消費者を馬鹿にした行為だと感じるからです。
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