環境ビジネス用語辞典>エアコンのヒートポンプと石油ストーブとの効率比較でほとんどの回答がエアコン有利としている …
2009年03月11日
Q.質問
エアコンのヒートポンプと石油ストーブとの効率比較でほとんどの回答がエアコン有利としているが、まやかしではないか?エアコンのCOPのデータはほとんど外気温7℃、室内温度20℃でのデータ。暖房が欲しいのは朝起きたとき、部屋を急いで温めたいとき、冬時早朝外気温7℃というのはかなり暖かい朝。こんな条件で比較してエアコン有利というのはおかしいのでは?
2009年03月26日
A.回答
COPを計測するにはJISでその条件が決まっています。JISB8615-2に定める条件は以下です。冷房:室内側27℃DB(19℃WB)、外気:35℃DB(24℃WB)暖房:室内側20℃DB(15℃WB)、外気:7℃DB(6℃WB)DBが乾球温度、WBが湿球温度です。これが標準条件で、質問者さんご指摘のようにこの場合のCOPがカタログに載っている。例えば手元にある資料で、これは暖房定格6.3kWの業務用の奴なので家庭用壁掛けエアコンよりCOPがかなり悪いですけど、各測定条件におけるCOPの変化は以下となっています。定格出力でのCOP冷房標準=3.04、暖房標準=3.71では、低温条件だとどうなるのか?これは各メーカーが公表しているスペック表から計算できると思います。計算。そう計算しなくちゃいけない。どうせならCOPとしてデータをまとめてくれればいいのに、それは計算されて無いんですね。しょうがないから計算してみましょう。外気が低温の場合も計測条件がJISで決められています。暖房JIS低温条件といって、外気温が2℃DB(1℃WB)、室内温度は標準と同じ20℃です。この場合のCOPはどうなるのか?ここがややこしいんですけど、メーカーが提出するデータでは、定格出力で数値を出しているのは上記のJIS標準条件だけで、その他の条件では最大能力のデータとなります。なんでか知らんけどそういうことになっている。標準条件でも最大能力のデータもあるので、以下では最大パワー運転としたときで比較してみましょう。COPは以下となります。最大出力でのCOP冷房標準=2.98、暖房標準=3.65、暖房低温=2.76低温条件だと25%も能力が低下します。さらにこれより外気温度が低くなったら?これは消費電力温度係数というもので性能が表示されています。これは、外気温度が7℃未満の場合は、暖房JIS低温条件を1.0としたときの各温度における消費電力の割合を表すものです。消費電力温度係数は外気温度だけでなく室内温度にも依存しますので、マトリックスで表示されています。これには室外機の除霜(デフロスト)運転による能力低下も含まれています。たとえば外気温度が氷点下7℃になると消費電力温度係数は0.95になる。消費電力が減ってしまうのは、最大パワーが減ってしまうからで、上記機種の場合6.2→5.87kWになるからなんですが、ここから計算すると結局COPは2.75になります。2.76が2.75になるだけで、そんなに能力が落ちるようには見えません。計算が間違ってなければなんですが。自信なし。外気が低温になると能力がさがるものの、そんなの詐欺ジャン、っていうほどは下がらないようには見えますが、常に最大フルパワーの運転をしているわけでもないので、現実的にはパワー、外気温、室内温度などによるCOPをちゃんと計算する必要があるのでしょうね。でも大きく外れていることは無い気もします。ちなみに上記のデータベースは各メーカーのホームページから提供されているのでダウンロードできるはずです。一方、灯油のCOPですけど、webから拾える情報で計算してみました。灯油の値段を85円/Lとすると、○コロナ石油ファンヒータFH-M257Y-A暖房出力=2.5kW燃料消費量=0.243L/h燃費=0.243(L/h)/2.5kW×85=8.262円/kWh○石油ストーブ(アラジン)暖房出力=3.76kW燃料消費量=0.365L/h燃費=0.365(L/h)/3.76kW×85=8.251円/kWhこれに対しエアコンは?上記のCOP2.75を採用し電気代を23円/kWhとすれば、燃費=23/2.75=8.36円/kWhおお!だいたい同じになる。最近灯油を買っていないので現在の灯油価格が私にはよくわかりません。もっと安いのでしょうか?また、家庭用のエアコンだったらもっとCOPは高くなるはず。なので、「灯油が今の3倍に高騰しても石油ストーブ」のほうが割安ってのはちょっと言い過ぎかも。俺の計算が間違ってなければですけど。カタログを見直して驚いたのは、エアコンの暖房時の連続運転可能範囲が外気温マイナス20℃まであること。ほんまかいな?でも消費電力温度係数なんかはちゃんとデータがとってあって、最大出力できるパワーは20%弱に減ってしまうものの、省エネ性はものすごく性能が下がるというというほどのことななく、COPにはほとんど変化ないように見えます。
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