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メタンガスに関するQ&A・質問
メタンガス に関するQ&Aを掲載しています。
環境ビジネスQA
2011年06月18日
Q.質問
また、肉を食べるより野菜を食べることをお薦めするのは体の健康面のためだけではありません。私たちが穀類を家畜の飼料などに振り向ける代わりに、飢餓で苦しんでいる貧しい人々の食糧にするならば、世界中の慢性的食糧不足問題はほぼ解消されるといわれています。私たちが肉の摂取量を半減させるだけで、後進国のすべての人々の食糧に相当する穀物が浮くことになります。また食肉用家畜の飼料のために広大な農地が使われています。これらの農地に、私たち人間が直接食用の供する穀類、豆類その他を作付けしたとしたら、生産性が著しく高まります。また食肉用家畜の飼育は、地球上の限られた資源である土地の浪費です。そればかりでなく、水資源の浪費でもあります。食肉家畜の飼育には、野菜や穀類の栽培の場合に比較して約8倍の水が必要です。今、温暖化では環境破壊が騒がれていますが、食肉用家畜のために森林伐採と土地使用料で緑が減り、家畜から排出されるメタンガス(メタンガスは二酸化炭素の23倍の温室効果ガス)は、環境破壊につながっています。実は各家庭で肉の消費量を半分にすると、車利用を半分に減らすよりもガス排出削減効果があります。現在、地球上の至るところで何千万という人々が飢餓で苦しんでいるのを尻目に、ほんの一握りの富裕な人たちが肉食という贅沢な食習慣を変えようとしないで、広大な土地、広大な水資源を浪費、環境破壊し、その上、ほかならぬその肉食のために、自らの健康を害します。つまり、肉食習慣により健康・環境・食糧問題が発生します。このことを皆さんはどう捉え、どうするべきなのでしょうか?
2011年07月03日
A.回答
当たり前ですが、事実と認識には徹底的な溝があります。この溝を理解した上でならば、どのような論理的帰結も効力を持てるのですが、その溝を無視するとたちまちそれは「原理主義的なワンステップの論理」に成り下がります。質問者様の認識を否定するものではありませんが、問題と解決という側面から考察するならばその方法論は適切でもなければ効果的でもありません。飢餓と肉食の因果関係はイコールではありません。何故ならば穀物の生産高と生産可能高には充分な余剰が認められ、飢餓は穀物不足が問題ではなく、飢餓は貧困が原因だからです。 肉食を抑制したとしても貧困の撲滅が為されなければ飢餓は1ミリも是正されない事は自明の理です。肉食が健康を阻害するというのは突飛な妄想です。何をもって食肉文化が健康被害を発症させると断じているのか分かりませんが、統計を用いてもそのような帰結に至るとは信じられません。 人類は長い事雑食ですから、草食、肉食に偏重する事で健康的な有益を受け取れるとは不自然な摂理です。高カロリー食と肉食を同一視しての論理であるならば、余りにも公平を欠いた帰結です。肉食と環境問題は密接な関係がありますが、それは食肉文化の問題ではなく、あくまでも量の問題です。肉食を忌避することで環境問題は一部改善される事に異論はありませんが、全人類が草食化すれば環境問題が解決する訳ではありません。 環境問題というのは肉食だから起こるのではなく、太陽光を起源としたエネルギー循環以上のエネルギーを、余りにも増加した人類が生存する為には求めざるを得ないから引起こされているのです。 その歪みを草食化によって改善できる事は疑いませんが、根本的な解決は肉食を避けることではなく、人類の総数を削減する事で需要を低減するのが本旨です。環境という概念は人類にとってのみ妥当でしょうが、その消費を抑制して需要を低減する事が公益に合致するのであれば、長寿ですら環境破壊に直結しています。また、これは事実というよりも認識に属すべき未確定の知見ですが、現在の砂漠化、森林資源の目減りは、「肉食獣が減った事を近因」とする学説もあります。 食物網は植物を生産者とするボトムアップ構造だけでなく、猛禽肉食獣をトップに仰いだトップダウンの影響力も定説以上に大きく、数万年前から続く森林資源の減少はトップの不在が引起こしていると考えられるのです。牧畜は人為に依る草食獣の増加です、しかし食肉に依る草食獣の捕殺を放棄するのも大変環境負荷を高めるという考えもあります。何を目的とし、それにはどのようなメリットが考えられるのか、そのメリットを得るための対価、方法論はどれが適切なのかといった損得論は共通の言語で語る事ができますが、善悪論というのは個人の認識に属する問題ですから、議論の対象には不適です。
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